原作は『ドラゴン桜』で大ヒットを飛ばした三田紀房による同名漫画です。
この漫画は2015年からヤングマガジンに掲載されています
映画化にあたり、主演は、菅田将暉。『帝一の國』『火花』『銀魂』シリーズに出演し、『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しています。この映画では、日本の命運を握る天才数学者・櫂直を演じます。
山本五十六役には舘ひろしが、その他に実力者俳優が名を連ねます。
監督は『ALWAYS三丁目の夕日』、『永遠の0』、『海賊とよばれた男』等でメガホンを取った山崎貴監督が務めます。
【 目 次 】
・戦艦大和に対する少し違った視点
数学の観点から『戦艦大和』に関わる、技術的な戦略がテーマとなる物語となっている。
漫画の原作者である三田紀房さんは、この物語のヒントとして、2020東京オリンピックに向けた、国立競技場の改修工事の予算見直しの事件からヒントを得たとのことです。
あまりにも高額な改修費用から、その見直しを余儀なくされた案件、きっと当時、世界最大と謳われた『戦艦大和』の建造にも当てはまるのではないかという発送でしょうか。
ちょっと切り口が違った側面から観られる、映画となりそうですね。
・あらすじ(STORY)
1929年(昭和4年)の世界恐慌が日本をも直撃して、日本の国力は疲弊していきます。
日本は国力の回復すべく、中国大陸への進出を開始します。
1932年(昭和7年)に大日本帝国陸軍の関東軍が満州を占領、満州国樹立を宣言します。
しかし、同じく中国大陸進出を狙う欧米列強と対立を深める結果と。
これに対応するために、日本海軍の軍事力の強化を進めようとします。帝国海軍を象徴する、純国産型最新大型戦艦の建造を目指す機運がたかまったのです。
1933年(昭和8年)海軍は、純国産型最新大型戦艦を建造する計画を秘密裏に進めてたのです。
この計画に反対であった海軍の山本五十六は「今後の海戦は航空機が主流になる。」という自論を持つ人でした。
純国産型最新大型戦艦の建造計画がいかに国家予算の無駄遣いか、独自に見積もりを算出して明白にしようと考えていたのです。
しかし、この建造計画に関する一切の情報は、建造推進派たちがひたすら隠蔽しており、用意に情報が入手できません。
山本は軍部の息がかかっていない協力者が必要不可欠と判断し、100年に一人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直(かい ただし)に目を付けました。
しかし、この櫂という男は、一風変わった人物。
「数字は裏切らない」と数学を愛し、大の軍隊嫌いという一筋縄ではいかない変わり者でありました。
頑固に協力を拒む櫂に、山本は衝撃の一言を叩きつける。「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は、必ず戦争を始める」
この言葉がきっかけとなり、櫂は、帝国海軍という巨大な権力の中枢に、たったひとりで飛び込んでいくことを決意します。
天才数学者VS帝国海軍、かつてない頭脳戦が幕を開け、圧力と妨害を受けても、櫂は純国産型最新大型戦艦の建造計画に迫ります。
やっと戦艦の名前にたどり着く、櫂、その戦艦は『戦艦大和』でありました。
・見どころは?
やはり、この映画のシーンでキャストたちが口に揃えて語るのは、『大会議シーン』です。
大勢のキャストたちの迫力ある演技が同時に観れるわけですね。
これだけの大勢で一つのシーンを撮影するのですから、NGシーンとか、きっとTake??でOKになったんでしょうか?
そんな会議シーンの中で菅田将暉扮する天才数学者の櫂直が巨大戦艦建造計画の矛盾を数学的に示し、突くシーンは圧巻のようです。
黒板に数式を間違いなく下記並べ、数学の専門用語も飛び出すので、見応えがありそうですよ。
それと民間人で出演する造船会社社長 大里清役の笑福亭鶴瓶さんは、漫画原作でもそっくりのキャラクター。
なんでも原作者の三田紀房氏が鶴瓶師匠をイメージして書いたとのことで、ほぼオリジナルと同じキャラになると思います。
ちなみに原作の会社の名前が『鶴辺造船(つるべ)』となっています。
・豪華キャスト
主演の天才数学者、櫂直役の菅田将暉、山本五十六役の舘ひろしの他にも、実力派俳優たちが名を連らねます。
- 田中正二郎:柄本佑
海軍省経理局の特別会計監査課所属。櫂の直属の部下を演じる。櫂よりも年上ではあるが、櫂を尊敬の念で見ている。
- 尾崎鏡子:浜辺美波
富豪令嬢で櫂が家庭教師をしていた。櫂に思いを寄せていたが、あるきっかけでその発言がスキャンダルとなり、櫂は帝国大学を追われることになってしまう。
- 大里清:笑福亭鶴瓶
鶴辺造船株式会社の社長。海軍省に新型空母の売り込みに来たときに櫂に出会う。櫂の協力者になる。民間人。
- 大角岑生:小林克也
海軍大将。最新大型戦艦建造の中立的メンバでもある。
- 宇野積蔵:小日向文世
海軍大佐。
- 永野修身:國村隼
海軍大将。横須賀鎮守府司令長官でもある。最新大型戦艦建造計画会議のメンバーで、櫂の海軍省の入省を山本から進言され、承認、指示する。
- 嶋田繁太郎:橋爪功
海軍少尉。海軍軍令部第一部長。最新大型戦艦建造計画会議のメンバーでもある。建造計画を一押ししているので、山本にも敵意を抱く。
- 平山忠道:田中泯
造船中将。海軍技術研究所所長。最新大型戦艦建造計画会議のメンバーで大和の設計を手がけるが、財閥との癒着から、計画に対し、不当に安い見積もりを提示する。
・劇場チケット情報
・公開日
2019年7月26日(金曜日)公開予定。
・前売り
前売券(ムビチケカード券)を発売しています。
ムビチケカード券は、インターネットで座席指定のできる前売券です。
(前売り券発売と表記されている劇場)
・まとめ
- 『アルキメデスの大戦』は数学視点から独自の切り口で戦艦大和を表す作品。
- 豪華キャストにも注目!
- 監督は『ALWAYS三丁目の夕日』、『永遠の0』、『海賊とよばれた男』等でメガホンを取った山崎貴!